2009年1月29日木曜日

ハリネズミ島で会いましょう

コチャン伝授館からふたたびこんばんは。

重要無形文化財、蝟島(ウィド)ティベンノリを見てきました。
蝟島はコチャンの隣の扶安郡に属していて、扶安からコチャンは
車で1時間ほどなのでここに寝に来ました。ホームスイートホーム・コチャン。

ティベンノリは、「韓国マウルクッ研究」という本で知って以来
かならず行ってみたいと思っていた。
村の守護神に村の一年の安泰と漁業の繁栄を願う部分では
儒教的な祝祭の雰囲気もあり、巫女が出てきて歌や踊りを踊って大きな役割を
果たしもする。農楽ももちろん重要な位置を占める。
最後のクライマックスでは茅で作った船を海に流すという
具体的な行為でもって村の人々が一体になって盛り上がる。
とても統合的で韓国のマウルクッ(村祭り)初心者にもわかりやすい行事だった。
内部の事情はいろいろあるにしても、一般客としては十分楽しめた。

一緒に行ったメンバーがまたすごい。
1、前にも日記に出てきた、民謡研究者のモ先生。
各地の童謡を調べて全国を駆けまわっている放浪の学者。
歌のレパートリーがはんぱなし。チャングの伴奏もはんぱなし。
人の遊び心をひっぱり出す天才である。

2、コチャンで出会ったテグム(横笛)奏者チョン先生。木浦出身。
テグム暦19年、29歳。今は芸術高校の先生をやってる。
巫堂クッにも大いに関心があり、話があうので今回誘って一緒に行くことになった。

3、やはりまたまたコチャンであった民謡の歌手、オ先生。
パンソリの発信地であるコチャンの出身でありながら、
若い頃にソウルに引っ越した関係で、20歳のとき
西道ソリ(北朝鮮の民謡)に惹かれてそちらの道に入ったという。

よく考えたら私以外全員が全羅道出身の芸術家たち。
私ももっと何かひとつこれだ、といえる芸を持っていればなあ。

ビギンの「竹富島で会いましょう」という曲をちょうど最近練習しているので
「ハリネズミ島(蝟島の蝟は針鼠という意味らしい)で会いましょう」に改題して
歌詞を考えてみようかしらと考え中。明日ソウルに帰るバスでどうせ暇だから考えよう。

島で起こったさまざまな笑える出来事と、祭りの内容は
ソウルに帰ってから写真をまじえてお伝えします。お楽しみに。

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