2009年4月20日月曜日

ひっちゃかめっちゃか

久しぶりに近況報告をば。

大学院生になりました。

かの(よのなかに適応できない人間を作る事で)有名な、
東京ゲー大のガックリ科に入学しました。
「アジアの音楽やって、将来なにになるおつもりなの?」と
よく興味津々キラキラお目目で聞かれますが
「なにになるつもりもありません。ただの物好きです。」
と答えてガックリさせるのが趣味の楽理科。
勿論そのうちなにかにはならなきゃいけないでしょうがね。

月曜はバリガムランの授業があります。
写真は今日の授業風景。
二週目にしてもうすでにバリ島!な音になっています。
やっぱり打楽器って入り口が広くていいですね。
まあ出口は迷宮なのですが・・・


火曜日は今までどおり沖縄三線をICUの師匠に習いに行き、
水曜日は三鷹で舞の稽古。
木曜日は雅楽の龍笛を習う事になった。
そして金曜日は念願のシタール。
ネパール人のおばちゃん先生はとても明るくて
楽しい人。でも授業のペースが明らかにおかしい。
超ハイパースピードで、なかなかついていけない。
シタールは、スチール弦なので爪の少し手前の肉に食い込むのが
めちゃめちゃ痛い、更に右手にはめるピックも針金みたいなのを
はめこむので痛い、そのうえヨガみたいなあぐらのかきかたが
なれなくて痛い。苦行だ・・・・。
だいたい年度末には人数が一桁になっているという噂である。
生き残るぞ!!!!
月曜から金曜までこんな調子でアジアを飛び回り、
日曜日には韓国のプンムル(農楽)の練習をする。
これは夢にみた生活じゃないか。
なのになんか、カナリ不安になります。
例えればスペイン語とヒンディー語とスワヒリ語と中国語を
同時に習うような不安感。
どれかひとつだと非常にありがたみがあって熱心にやるのだけど
新しい音楽にトライすることが食傷状態にならなければいいなと
思っています。淡々と、根気よくさじをなげずにやっていこう。
ちなみに、楽器で遊んでいるだけではなくてちゃんと勉強もします。
大先輩の音楽民族学者たちにかこまれて、ビシバシ鍛えられます。
さっそく特殊研究のテーマがとても興味深い。
「フィールドワークの影」という名前の本を使った授業で、
音楽学者が地域芸能、伝統音楽の現場でフィールドワークをすると
どんな弊害や変化がおこるのかということ、
フィールドワークって一体ナンなの、そもそも他人の音楽や芸能を
習うって一体何の意味があるのか?!ということを学びます。
本自体はどちらかというと非アジア文化圏のひとがアジアやアフリカ、
南米に行った体験談を話しているケースが多いみたいなんだけど
全く同じ事が日本の国内でも言えると思うのです。
他人様の地域に行ってそこのものを研究するってなんなのか、
私たちが常にさらされている一番痛い部分を突くテーマだと思います。
しっかり考えていきたいと思います。
そんなわけで、また。