2009年5月26日火曜日

わが故郷

ウリ故郷から本が届いた。

5月初頭にコチャン農楽の本が出たのだ。
冬のあいだ原稿段階からちらちら見てはいたが、
やっぱり印刷されて本になってやってくると感慨もひとしお・・・

って私が原稿書いたわけじゃないけどね。
本作りに苦労してた先生たちを間近で見ていたので
なんだか愛着がわきます。



ほぼオールカラー印刷で色々図解されています。
なかなか充実している。
今後日本にコチャン農楽を紹介するときのために
翻訳作業もぼちぼちやっていくつもりではあります。
ま、ぼちぼち、ね。

さて、スズキサンシリーズですが
とうとう完成形になりました。
といってもやはり元のモノを知っている人口が
あまりに少ないので感動してもらえない悲しさが
ありますが大いに自己満足です。
ひとつはこないだお世話になった大迫の方にすぐ送ろうと
思っています。携帯につけるとすぐとれそうだから
観賞用で、って言わなきゃな。

2009年5月24日日曜日

トラジト~ラジ~

今日はひさしぶりに国分寺ナグネ・シナブロの練習に出た。
いまいっしょに勉強している韓国人留学生の子がパンソリ専攻なので
プンムルサークルで歌を教えてもらおうと思って連れて行った。
わりと大成功・・・だったと思います。企画者のわたし自身もたのしかった。
民謡のトラジと、チンドアリランを習った。いま完全にあたまのなかがトラジトラジ。
今後は全羅道農楽の行事でよく歌われる「ソンジュプリ」や
「農夫歌(ノンブガ)」を習って、そしてゆくゆくは短歌の「四節歌」や
パンソリ春香歌の「サラン歌」「離別歌」、興甫歌なども習いたいなあと欲を出している。
彼女は少なくとも二年は日本にいるのでそのあいだ根気づよく
お付き合いいただければ、のはなしですが・・・。

東京は雨。明日は晴れるのかな。
明日も大学でチャンゴ練習するぞ・・・。

2009年5月23日土曜日

今週一週間 自分用記録

月曜日

サムルノリ練習がはじまる。
結構みんな勘がよくて、フィモリとトンサルプリは簡単にマスター。
次回はチャジンモリに入れると思う。サムルはウッタリをやることに
なりそうなので、どこかでコソ練しなきゃいかんな。
授業終わった後、防音の部屋でひとりソルチャング練習をバカスカやった。
その後、弁当を食べながらぼーっとしてたら電話がかかってきて
友達が新大久保で韓国人の子と言語交換やってるっていうので
邪魔しにいくことにした。若い二人が一生懸命お互いのことばで
しゃべってるの見て初心にかえった。ガストに3時間もいたのも
ひさしぶりのことだった。




火曜日

朝は学部の授業。最近なぜか火曜の朝におなかがおかしいことが多い。
冷や汗をたらしながら聞いた。体調整えなければ・・・・。
院生室でお弁当を食べていたら、留学生の人が発表の準備をしていて
日本語の直しに困っていたので手伝い始めたらやけにヒートアップしてしまい
結局3時半までつきあった。急いで演劇論の授業のために体育館に走る。
この日は俳優やダンサーになる人が受ける最初の基礎訓練を味見した。
演劇の先生の言葉は、ふだん舞のお稽古のときに聞いている師匠の言葉と
全く同じで、びっくりさせられた。

●俳優やダンサーになる人は自分の体や声の癖をよく知らなければならない
●そのためにはまず体の中心線を知ることだ
●中心線を意識するとき一番重要な部位は腰だ
●かかとをつけたままもっとも背を伸ばした時の位置と、もっとも腰を落とした位置
を覚えておく事が大事だ
(かかとをつけたまま一番低い位置に腰を落とすには、足首の柔らかさが必要)
●癖を理解するのに最も簡単な方法はウォーキングフォームを見ること
●体の動きに最も癖が出る部分は、体の重心の移動
●癖を知ったら、今度はそれをコントロールすることを考える
●一朝一夕にはコントロールできるようにならない

これが感動的に日本の舞を習う時と同じことなので、
演劇のトレーニングに対して突如興味が芽生え始めた。
自分の師匠だけが経験から体得した事実だと思っていたら、
どうやら舞の世界の専売特許ではなかったらしい。
おそるべし、演劇界!

夜は三線だった。どうやら最近ICUに沖縄県人会が発足したらしいので
ぜひジョイントしたいと思っている。来週はワークショップやるぞ。




水曜日

劇場技術論の授業。舞台衣装の第一線で活躍されている
前田文子さんのお話を聞く。気取らない素敵な方だった。
大先生に弟子入りしたときの話がとてもとても面白かった。
先生の家事ばかりを手伝わされて7,8年もかかった、
30過ぎても一人前になれない、というのはすごい。
(まあ学者は40過ぎても一人前になれないのだが・・・)
師匠について修行というのは、いままでのデザイナーのイメージと違う。
雑巾がけや庭仕事や食事の用意をするなかにも
衣装デザインの要素がつまっているという信念で8年も耐えたからこそ
今の活躍があるのだなあ。わたしにもそういう根性あるかしら。

図書館に資料請求していた早池峰神楽の研究書が届く。
うはうはしながらそれをかかえて舞の稽古へ。
途中新宿ルミネで足袋を購入してから行く。
いま芸能研は31日の大国魂神社公演のために、本番に出る人たちの練習で
アップアップしているので新入りにとってはちょっとつまらないかもしれない。
上手い人の練習をみるのもまた練習のひとつではあるのだが。

帰りにアメリカ人のマークさんと一緒に大戸屋で夕飯を食べた。
マークさんと、ひとの体の「癖」について話した。
火曜日の授業にも通じる。「癖」が、神楽の練習を長年つづけていくなかで
舞の「個性」にかわっていくのだ、だから長期スパンで練習しながら
体とつきあっていくのが重要だという話になった。うむ、名言。




木曜日

さぼりDAY。
体調がイマイチなのに練習で無理したのがたたったのか、
体がおきようとしなかった。
毎週楽しみにしている岡崎ゼミと雅楽の授業に出られず。
日中は庭いじりをちょっとしてから、
夕方は林英哲の講演があるということで頑張ってムサビへ出かけた。
林英哲とキムドクスは古来の芸能を舞台芸術化したという面で、
やはりかぶる部分が大きい。世界的に成功しているというところも。
とても50代終盤とは思えない肉体から、とんでもないパワーが発されていた。
それはやっぱり20から30歳にかけての佐渡での果てしない訓練によるんだなと
思い、前田さんの修行時代の話を思い出した。
若いころの苦労は買ってでもしろ、か。
苦労してないな、おいら。




金曜日
ゼミの日。社会主義国家と音楽ということでいまはキューバをやっている。
キューバというテーマはとてもとても魅力的。まず音楽と、熱くて明るいラテン文化が単純に好み。
でもいまいち社会主義について知っていることが無いのと、課題の本が届いて無いので
討論に食いつけずにいる。勉強しなきゃいけないことは山ほどあるのだが
何からやればいいかわからない。うーむ。ただ、色んな国からやってきた留学生の
はなしが聞けるという点で、受動的ではあるがとても勉強になっている。
ゼミが終わったあとみんなでランチを食べていたら、
モンゴル・内モンゴル・キルギスの三人が羊の肉についての話でヒートアップしていた。
面白すぎるのでわたしも参加した。正月の贈り物に親戚のうちまで羊をつれていく
ことは今でも普通らしい。いつか彼らの故郷にお邪魔できたらいいなあといつも思う。

午後はシタール。もはや苦行以外のなにものでもない。
なんでみんながあの授業のスピードについていけるのか謎。
月曜日にコソ練しよ。。。

帰りに東急ハンズに寄ってスズキさんと扇さんのための木材を買った。
我ながらこの神楽セット上手く出来ている。
地元に技術を伝えて商品化しようかしら笑




土曜=本日

めずらしく舞の練習に行かずに家にいることにした。
読まなきゃいけない本が山積みだ!修行だ!

2009年5月19日火曜日

すずきさん第三号



今日は三線の練習だった。
最近は唐船どーいや、いちゅび小の早弾きもちょっとついてけるようになった。
鷲ぬ鳥節なんかもやっている。
来週は、ICU沖縄県人会の人を誘ってワークショップやるぞ~。

写真は段々慣れてきたすずきさんの第三作。
ビーズを艶消しのにしたらだいぶ鈴っぽくなった。
明日は舞の練習だ~。

2009年5月18日月曜日

すずきさん

山伏神楽に使われる、スズキという道具があります。
木に鈴がついてるものです。法器からきているとも、
ナニのシンボルであるともいわれているスズキ。
舞では、白い扇とセットで使われます。
一度何かにはまりだすときわめてミーハー女子的かつ
オタク男子的につきつめるわたしは、ある日思いつきました。

ミニスズキがあったら絶対かわいい・・・・。

で、つくっちゃいました。





われながら上出来。しかし問題は、元のモノを知らない
人が多すぎて、感動してもらえる人口があまりに少ない事であります。

材料は

割り箸・たこ糸・針金・ビーズ(全部家にあったもの。材料費ゼロ円)
しかし、必ずセットで必要な扇はこのサイズでは作れない、と判断されたので
明日東急ハンズにでも行って、ミニ扇がないか探してみようと思います。
無かったら作るしかない。

ちなみにこれは前にチャングチェ(太鼓のバチ)









ひまだなあ、こいつ。と思われがちだけど
ひまだからやってるわけではないのです。
一度やりはじめるととまらないんですわ、これが・・・

2009年5月17日日曜日

出た!出た!



トウガラシの芽が出た!
これは嬉しい。佐野洋子さんのエッセイ的に表現すると
「へそのしたがわくわくする」ようなかんじで嬉しい。
やっぱ、植物って執念深いなあ。人間は諦めが早いなあ。
いや嬉しい。

2009年5月13日水曜日

ロック54か条 ふたたび

第零条 ロックな女子はレイ・チャールズ を聞いてひとり踊る

今日はブギウギな気分なのでレイ・チャールズがBGM。
なんでこんな最高にご機嫌な音楽があるのだろう。
わたしのためにあるとしか思えない。
わたしの葬式のBGMはレイチャールズでお願いしたいです。

第29条 肉の生焼けと野菜のだめなのは鼻でかいで見分けろ

今日は腐ったネギに当たって朝から冷や汗流した。
久々に青ざめたぜ。まいったまいった。
敏感な野生の鼻を日常から鍛えましょう。

第6条 浪曲はロックだ

今日は授業でロック浪曲師、国本武春さんの演奏を見させていただいた。
三味線1本とうなりで、教室の学生達と彼は完全に一体になっていた。
有名な方で、前から知ってはいたけど、今日から大大大ファンになった。
昔話浪曲で大大大爆笑した。浦島太郎があんなロックに生まれかわるとはね。
太棹三味線から繰り広げられるブルージーでロケンローな音に打ちのめされました。
CD買いにいこーっと。そして東京でライブあるときは必ずいこーっと。

2009年5月10日日曜日

ベジフルプルコギ

昨日は ICUで舞の練習に出た後、
神田祭りにいって、異人行列や太神楽を見て
モンゴル鍋を食べてきた。あのナゾのタレはどうやって
作ってるのだろうか・・・うまかったなあ。

今日は一応母の日らしいので得意料理を作ることにした。

これ、悪いけど、旨いよ。
誰でも簡単につくれるテキトー肉料理。

①牛肉(わたしはいつも牛丼用のを400グラムぐらい)は
紙タオルでしっかり水気と血をふきとっておく。食べやすい大きさに切る。

②ヤンニョム(漬けダレ)をつくる。

にんにくみじん切り1かけら分
すりおろしたまねぎ 適宜
ねぎみじん切り 適宜
ごま油 大さじ1
料理酒 大さじ1.5
しょうゆ 大さじ5
胡椒 
ゴマ 
塩 各適宜

とかいってるけど、だいたい全部「適宜」。

ここからがオリジナル↓
すりおろしキウイ2分の1個
りんごジャム 小さじ2杯

梨のある季節は、すりおろし梨がスタンダード。
キウイも酸味があって良いのです。
りんごジャムは水あめの代わりなんだけど、むしろ美味しくなる。

以上の材料を、肉とよく混ぜる。
わたしはいつもビニール袋に入れちゃって、モミモミします。

③冷蔵庫でよく寝かす。本来は1日ぐらい寝かすらしいけど
だいたい「今日プルコギ食べたいなあ」と思ったころには
もう午後になっているので、できれば昼過ぎにはじめて3、4時間ぐらいは寝かす。
ま、1時間でもいいのですが。できるだけ長く寝かすのがベターらしい。

④取り出して、野菜と一緒に炒める。野菜はお好みで・・・

ニラ
にんじん
たまねぎ
ねぎ
エノキ など。

乾麺をいれて水分を多めにすると、トゥッペギプルコギ(鍋すきやき)にもなります。

何度も言うけど、旨いれす。
しかも結構適当でも旨いのがポイント。
肉料理なのに野菜たっぷりだし、味付けに入っている
キウイっていうのも新しくていいと思います。
これは韓国人のヘルシー派の友人に教えてもらった。

庭の大葉がすくすく育っているので今度は何か
シソを使った料理を考えてみよう。もうすぐ夏だし!

2009年5月6日水曜日

トウガラシの種に五月のわが身を想う

五月であります。東京は雨。

民舞の練習合宿で白州へ行って帰ってきたら、
数日前にトウガラシの種を蒔いた鉢が、水浸しになっていた。
がーん。よく見ると、ペットボトルから紐が出ていて
それが土の中に刺さっていて、つまりそういう配水装置が
勝手に導入されていたのだ。父の仕業である。
苗ならこの方式でも大丈夫だけど、種はデリケートだから
水のやりすぎはいけないのに。
私の留守を気遣ってくれたのは有難いがまったくおせっかいだ。
種は腐ってしまったかもしれない。
あーあ。嘆きながら家にあがると、
母が一言。

「その種はいまのあんたと同じよ。」

両親とも、最近口を開くと説教臭いのでうんざりなのだが
このなんとも鋭い指摘は結構ぐっさり胸に刺さっている。

確かにわたしは今やりたいことをやっていて、
竜笛だ、シタールだ、踊りだ舞だ、演劇だとみんな中途半端だし
面白い本や課題や色々な材料に若干溺れ気味ではある。
確かに確かに、心が贅沢になっていてガッツに欠けるかもしれない。
もっと状態がドライで飢えている方が水の吸収がいいかもしれない。

でも今年の私の方針はとにかくホンモノを見る、聴く、触れる(学ぶ)
なので、母さん父さん、悪いけど水やりよろしくおねがいします。というところ。
でもバイトはしなくちゃね。

水がドボドボに与えられてもなお、ドライで貪欲でいられますように。
五月病になんかなってたまるかこんちくしょう。