2009年5月6日水曜日

トウガラシの種に五月のわが身を想う

五月であります。東京は雨。

民舞の練習合宿で白州へ行って帰ってきたら、
数日前にトウガラシの種を蒔いた鉢が、水浸しになっていた。
がーん。よく見ると、ペットボトルから紐が出ていて
それが土の中に刺さっていて、つまりそういう配水装置が
勝手に導入されていたのだ。父の仕業である。
苗ならこの方式でも大丈夫だけど、種はデリケートだから
水のやりすぎはいけないのに。
私の留守を気遣ってくれたのは有難いがまったくおせっかいだ。
種は腐ってしまったかもしれない。
あーあ。嘆きながら家にあがると、
母が一言。

「その種はいまのあんたと同じよ。」

両親とも、最近口を開くと説教臭いのでうんざりなのだが
このなんとも鋭い指摘は結構ぐっさり胸に刺さっている。

確かにわたしは今やりたいことをやっていて、
竜笛だ、シタールだ、踊りだ舞だ、演劇だとみんな中途半端だし
面白い本や課題や色々な材料に若干溺れ気味ではある。
確かに確かに、心が贅沢になっていてガッツに欠けるかもしれない。
もっと状態がドライで飢えている方が水の吸収がいいかもしれない。

でも今年の私の方針はとにかくホンモノを見る、聴く、触れる(学ぶ)
なので、母さん父さん、悪いけど水やりよろしくおねがいします。というところ。
でもバイトはしなくちゃね。

水がドボドボに与えられてもなお、ドライで貪欲でいられますように。
五月病になんかなってたまるかこんちくしょう。

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