2008年12月14日日曜日

キテルぜコリアンインディー

昨日の夜中にふと思い立って、今日は弘大にライブを見に行った。
弘大(ホンデ)とは、弘益大学の周辺の町で、
ソウルで一番クラブやライブハウスが多い地域であります。
今日行ったところは、クラブ「打」というライブハウス。
入ったとたんにアジア~ンな香りにつつまれ、全体的に赤っぽい
照明で、アンダーグラウンドな空気が流れている。好きな感じだ。
個人的に奥のほうにチャンゴとプクが積まれているのが気になった。

前に一度弘大でライブを見て、好きになったバンドがいる。
今日は彼らを目当てで見に行ったのだ。
「宇宙ヒッピー」(現地の発音では「ウジュヒピー」)という名前で、
名前からしてかなりファンキー感がプンプンしてる。
曲調は、ゆるり楽~な感じのレゲエから、ぶいぶい言わすファンク、ポップ、
スモーキーなブルースまでやる万能バンドといったかんじ。
編成はギターボーカルとウッドベース、ドラムパーカスの3ピース。

ひと言で、私のタイプど真ん中のバンドだ。
ボーカルがのびのびしてるし、ウッドベースにパーカスという編成も
土くさくて嬉しいポイント。歌の歌詞も、韓国語ベースなのに
なんだか南米の方の風景が浮かぶようなメロディ。
今日最後にやった「広野アリラン」(オリジナル曲)がブルージーで死ぬほどかっこよかった。

しかし。宇宙ひっぴーもすんばらしかったんだが、
対バンの人で、本当にトンデモナイ歌い手がいたためにそっちの印象が強すぎる。
名前は「ムルゴギ」(魚)。
見た目は正直ただの丸顔のオッサン、
一人でナイロンギターぶらさげて入ってきてしばらくギターだけ弾いて、
ああ、コータローさんみたいな感じなのかな、と思いきや、
歌いだしたら世界で一番かっこいいい人みたいに見えてきた。
曲も自分で作っているらしく、歌詞の内容がなんとなく暗いのだがそこに笑いもあり、
なによりも歌がひたすら上手い。口を開けて聞き惚れてしまった。
MCで、昨日お酒を飲みすぎたから今日は調子が悪いとか言い続けてたけど
調子がいいときはどんだけ良い歌うたうんだろう?と気になる。
その辺ですれ違っても絶対に全くわからない、オッサンくさい男だが
自分のためにあんな歌を歌われたら感動して気絶してしまう。といっても過言ではない。
また絶対見たい。けど、この人まじめに活動してるんだろうか?笑
他のロックバンドやギターの弾き語りの女の子も良かったんだけど
とにかく私のハートはムルゴギおじさんと宇宙ヒッピーに完全に持ってかれたのでありました。
こっそり(というか堂々と)ICレコーダーで録音したのでもし気になる方は音源送ります。

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