2008年12月14日日曜日

プンムル式結婚 つづき

ある日のMSNで

「12月13日に結婚式するんだけど」
「えっまじっすか!」
「来れる?いや、じゃなくて、来い!」

なんて言われると、
無理をしてでもなにがなんでも行こうと思ってしまう。
というわけでクリスマスも年末年始も省みず、12月にこのクソ寒いソウルまで来たのです。

プンムル伝統婚礼式。
実は3月に見たコチャンの師匠の結婚式もプンムル入りの式だったので
はじめてではなかったけど、これは韓国のスタンダードな伝統婚礼とは
一味違うし、そんなにやる人は多くない。やるのはプンムルやサムルの先生ぐらいだろう。
なのに、日本人がプンムル式婚礼をするなんて、これ前代未聞じゃないでしょうか。

場所はソウル大学路(テハンノ)のど真ん中。
二人の所属するプンムルペ「シンパラム」の練習室から、
太鼓を叩きながらみんなで式場まで行進。大音量で進む行進に、
道すがら関係ない人も写真とったり見物したりしていた。
町中を巻き込んでの御祝いである。



式の前に、「ピナリ」という儀式の歌を歌った。太鼓の伴奏に合わせて、
これからの二人の幸せを天に願うものだ。みんな師範級の芸人たちで、
こんなすごい人たちに式をやってもらえるなんてすごい大掛かりなことだ。

式自体は、伝統的な儒教の規則にのっとった厳かなもの・・・ではあったが
司式者のおじさんに指示されて
「新郎は立ちなさい」「座りなさい」「新婦は右の執事から酒を受けなさい」
と言って駒のように動かされているのを見ると、なんだか笑いもこみあげてくる。
見物人もガヤガヤしているし、厳粛なはずの場において
雑然としてる雰囲気なのはやっぱり韓国だなあと思わせる。
K氏があまりにも韓国に同化しているのと、新婦のYオンニがあまり韓国韓国していない
印象だったので、今までは「国際結婚だなあ!」と思わなかった。
でも妹さんたちやお母さんが着物を着ているのを見たとき、
式の進行がサッパリわからないでぽかんとしている日本人の友人たちをみたとき、
そして誰の親戚だかサッパリわからないようなパンチパーマのオバチャンたちが
ワイワイガヤガヤしているのを見て、ああ、これが外国の人と結婚することなんだな!と思った。




本当は何か一芸やるつもりで、
雑色(プンムルのなかの道化役で、楽器を持たずにただひたすら遊ぶ人)をやろうと
考えていたが、前日にビールを飲みすぎたのかやっぱり朝起きられず、準備ができなかった。
とっさに三線を持ってくことに決め、なぜかチボク(プンムルの衣装)は置いてきてしまった。
朝の寝ぼけた状態では頭がまわらなかった。でも、三線を持ってったのは正解だった。
シンパラムの練習室で披露宴をやったのだが、太鼓以外にも
芸を持った人の多い団体なので、民謡あり、ギターあり、踊りあり、というなかで、
やっぱり何か日本のものを!かつノリが良いものを!と思ったので
下手くそだけど、三線がちょうど良かったような気がする。
しかし若干酔っ払って弾き始めがメチャメチャであったことは、
三線弾いた事ある人にしかわからないだろうからまあいいや。笑
シンパラムの人が、太鼓でビートを入れてくれて、日韓、いや琉韓の楽器が
全然違和感なくマッチしていた。みんなサーユイユイしてくれたしね。
祝い節、めでたい節の歌詞をもうちょっとうまく訳せればよかったなあ。
そのあと、新郎イジメの時間がやってくる。
日本の田舎にも似たような通過儀礼の風習があるらしいが、新郎はこれから良い思いを
するにあたって痛い目に合わせられなければならないというわけで
逆さづりにされて足の裏を叩かれる新郎と、その代わりに歌わされる新婦。


まあともかく、式と披露宴を見ていて、第一感想としては
「うらやましい!」
プンムル結婚式がいいとか、披露宴を練習室でやったのが、とかいう具体的なことじゃなく、
喧嘩しながらもお互いの意見をぶつけあって強く惹かれた二人が
家族や友達や、私みたいに出会って数ヶ月なのに来ちゃう人や、ほとんど誰だかわからん
他人たちにまで囲まれて、笑いながら門出を祝ってもらっていることが心底うらやましい。
大勢の人を呼びあつめて楽しませる人に、簡単にはなれないけれど、
文化の壁をとび越えてそれを実現している二人がいることに、乾杯。
これからもお二人とは濃ーいお付き合いができることを期待してやみません。

ケーキには「シンパラム送年会(忘年会)」とかかれている。
披露宴に引き続きシンパラムの忘年会に突入するこの流れも笑える。
なんというか、続きを感じさせる。
彼らの結婚がゴールインでもなんでもなく、スタートであって、それはシンパラムという
団体の歴史にひとつの項目を刻んだ過去であり、明日からは新しい毎日が始まるという
そういう時間の流れを感じさせる。
それがプンムルクッという芸能の概念と重なっていて胸を打つ。

5 件のコメント:

かつこ さんのコメント...

かつこ

いや~さっそくの報告ありがと☆
どんなだったかな~って気になってたんよ。
本当にいい式だったみたいで、うらやましいっす。

そうして私は今日もチャンゴの練習へ。
韓国リポートこれからも楽しみにしてます!

Kanal/ Chie Kamino さんのコメント...

これからもずっと続いていく二人の
人生が勝手に楽しみです、よね。
東京で一緒にブイブイ言わせていきたいと
思ってます。松山もファイティン!

おきょう さんのコメント...

ちえちゃん、うちのおばかダーリンは前日朝5時まで忘年会してて、寝過ごして行かなかったんよ!
朝10時に電話で起こして念押ししたのに~。

1時すぎにテレビ電話中継してもらおうと思って電話したら、
「・・・今起きた・・・」
( ̄□ ̄|||)!!
もう!ばかばかー!(T。 T)

あとであんでぃが電話かけてきてくれて、ケスケとヨンスちゃんと話せたからよかったけど・・・。

ちえちゃんのブログを読んで癒されます。

けすけ さんのコメント...

疲れた・・・
でも人生で最もいい笑顔をしてた一日だったはず。シンパラムからキルノリが出発するとき、なんでこんなにたくさんの人が、おいらを囲んでプンムルしてくれてるんだろうと思うと、うれしすぎて死にそうだったよ。
そのうちの1人に入ってくれて、ほんとにほんとにありがとね!!

Kanal/ Chie Kamino さんのコメント...

>おきょーさん

あらららら!そうか、誰かに会ってない気が
ものすごいしてたんですよねえ。。。
飲んで来損なうなんて、ザッツコリアン!
披露宴だけでもくればよかったのにね。
ともかく羨ましいい式でした。
悔しいから目標にするとかは言わないけど。

>けすけす

そりゃ疲れたでしょうね。
足のうらは腫れるしね・・・笑
その内出血の痛みが、また幸せだったり
するんでしょ。コノ!笑
二人で存分にカンボジアの風を
感じてきてください。
祝アゲイン!
月島で会いましょう。