2008年12月26日金曜日

凍えるソウルに三線が響くよ

韓国のめずらしいもの列伝





「梨汁」


のどのイガイガにきくらしい・・・・
下宿のオバチャンが毎日くれる。
味は、梨というよりいつかどこかで飲んだ
ヤキイモの缶ジュースみたいな味がする。
梨のゆるキャラは、ちょっと惜しいが良い線いってる。
効き目は、まだよくわからない。


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あちこち路面凍結のソウルからこんばんは。
東京で育った私には、この寒さを乗り越える力がまだないようだ。
ノドと鼻の奥が常にキーンと痛く、普段絶対に出ない鼻血が出る。
一体何年ぐらい住んだら、白い息を吐きながら「今年は幾分あったかいな」
なんて余裕ぶって言えるようになるのだろうか。
暖かい所から寒い所へ引っ越した経験のあるひとに是非聞きたい。

寒い夜にせめて心だけでも南に思いを寄せよう、ということで
前日の日記に既出のサンボク君と三線教室をやることにした。
梨大のプンムルペの部室で。(あ、はからずも梨つながり)

プンムルペなので、女子大と言えど部室はハイパー汚い。
飲みかけのコーラやピザの箱や薄汚れた練習着を脇に投げて、
ホットカーペットを最強温度にして、安里屋ユンタの練習。
伴奏の太鼓はよりどりみどり揃っている。
壊れた太鼓は、傾けると皮の内側で割れた木くずがサラサラ言っていて
波音みたいでちょうどいい。

サンボク君はとてつもなく出来た生徒である。

コチャンから帰ってきてから、毎日グーグルで、つたない日本語を駆使して
安里屋ゆんたの演奏動画を見まくったらしい。20種類は見たとか。
ルームメイトも、最初はうるさがっていたが今朝は一緒に「サーユイユイ」
と言っていたらしい。笑 間接的に三線文化が広まってるのが笑える。
そのルームメイトがもし将来、沖縄や、あるいは東京に行って
ユンタを聞いた瞬間にデジャヴに見舞われるのか、どうか。

サンボク君は、もともとカヤグム(韓国の12弦琴)を長年やってるからか、
それとも持って生まれた才能か、めちゃめちゃ勘が良い。
今日はユンタの歌詞まで入れて一番はカンペキに歌えるようになった。
ついでにジントヨーもやってみたらほとんど出来た。
トイレに行って戻ってくる廊下の道で、梨大の見慣れた部室から
三線の音色が聞こえてくるのは不思議だけど風情があって良かった。
サンボク君にご飯おごってもらって帰る。
そこの安飯より、コチャンでサンボク君が作ってくれたククス(麺)のほうが
1万倍旨いと思ったがおごってもらった関係でそれは黙っておいた。

********** ここまで書いて外出**********

これかいてる途中(午後10時)に近所に住んでるYから電話で、一人で飯食うのは
さびしいから出て来いと。下宿のすぐ裏の軽食屋だ。
このノリが可能なのがこの街の魅力。
Yは、帰化したロシア人が書いた韓国についてのエッセイを読みながら
チーズトンカツを食べていた。
本の内容は、堅そうだけど帰化したガイジンが描いた韓国というテーマが
オモシロソウだったので私も借りて読んでみようと思う。
ちなみにトンカツの現地発音は「トンカス」である。
このロシア人もトンカスを食べるのだろうか。
食べながら何を思うのだろうか。

せっかく帰り道でヤキイモを買ってくれたが
お腹がガスガスしそうなので明日の朝チンしてたべることにする。
せっかく体調治ってきたのに今の外出でまた悪くなった気が・・・・

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