2008年12月17日水曜日

勝手にソウル博物館振興協会2

勝手にソウル博物館振興協会2
今日は、安国に用事があったので
ついでに仁寺洞の隠れた名博物館探しをすることにした。
観光案内所で聞こうかな?と思いつつ、テキトーに小道に入ると
博物館の字が。おらはなんて勘がいいんだ。
しかもここに置いてあるものがとても素晴らしかったので紹介します。

① ボナ(寶娜)装飾博物館
http://www.bonamuseum.com/main.asp



主に簪や櫛など宮廷女性の装身具や、
韓服、ポジャギ(韓国伝統パッチワーク)、
木器(家具)などが置かれている。
個人的に、特に家具がよかったように思う。
丁寧に作られている古いものって、本当に何年も使えるのだ。
木のあったかみ、堂々とした重みにうっとりした。
盛岡で家具を作っている現場を見てきたからか、親近感がある。

しばらくジロジロ見回していると、奥からお上品なおばさまがやってきて
ここは初めてかと聞く。館長さんだそうだ。
通りすがりで入ったと言ったら、びっくりしていた。
いやむしろ、ポスターやネットでわざわざ調べてきたわけじゃないことに
大変がっかりしているようでもあった。
通りすがりの客の方が貴重じゃないか・・・。
横にいて色々説明してくれるのはいいが、言葉の末尾が全部
「だからうちの博物館の所蔵品はどこと比べてもすばらしいの」
だったのでだんだん嫌になってくる。笑
まあいいや、なにしろ物に罪はない。良い物は良い。
目玉品の刺繍入り枕。



枕のなかが6つの部屋のようにわかれているため、
型崩れしなく何十年も使えるそうだ。
作るのが大変なので大変高級品なんだとか。
館長ご自慢の展示です。

この後用事があったので早く出ねばならず
館長の名前も聞き損ねたがまた行く事にしよう。

実は今日行ったわけじゃないけど
仁寺洞におすすめの博物館がもう一つあるので紹介しときます。

② 木人博物館
http://www.mokinmuseum.com/




ここはスーパーおしゃれです。
まずツタの絡んだ外観からして素敵。
サイトもかわいいんで興味あったら見てください。
屋上に二人乗りの木製ブランコがあって、陶器なんかが並んでる。
受付でくれるコーヒーを飲みながらぼーっとブランコするのがおすすめ。
夏に行った時の写真。今は寒いから長時間ブランコは無理かな。




建物の話が先になってしまったが、少々展示の内容をば。
木人とは、昔の喪輿につけられた装飾で、死んだ人をあの世に送る時に
寂しくないように一緒についていってくれる埴輪のようなもんである。
それが、めちゃめちゃ手が込んでいて民芸風の可愛さがある。
今言うところの「ヘタウマ」「キモカワ」な表情の人物や動物、化物たち。







これを集めた館長さんは相当の木人マニアである。
夏に行った時ちらっと会ったがしかめっ面で煙草を吸っていて
なんとなく話しかけ辛くて話せなかったのが残念だった。
今度行ったら話してみようと思う。

昨日の錠前博物館もそうだけど、こういう特殊なコレクションを持つ
博物館の館長ってみんな変わっているんじゃないだろうか。
自分が良いと思ったものを集め、みんなにも見てもらおうとする情熱と、
自信と、商売にならない停滞感とがものすごく入り混じった怪しげな匂いがする。
私はどうしようもなくそういうのに惹かれてしまう。

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