2009年2月21日土曜日

まぶしい冬空の太陽、そして海風

韓半島の地図を見ると、左下のほうにグジャグジャっと島がいっぱい散らばっている。
それが、全羅南道新安郡だ。
今回の旅の目的地は新安郡の島々のひとつ、長山島(チャンサンド)。
木浦から船で40分。極寒の甲板で缶ビールに辛ラーメンをすすりながら行く。

「情」の国、韓国に住んだり通ったりすること3年が経つが、
長山島のおばちゃんたちほどに情の厚い人たちは初めてだ。
昨日島を出てきたばかりだが、おばちゃんたちのことを思うと涙が出てくる。
家に泊めさせてくれたおばちゃんを「オンマ」(母さん)、オンマの親友であり、
巫女である近所のおばちゃんを「イモ」(叔母さん)と呼ぶことにした。

こてっこての全羅南道のなまりで「アーーッタ、オメー、コシギモシギ、クラージェ!」の嵐、
会話は6割ぐらいしか聞き取れないが心が通い合えばそんなことは問題にすらならない。
オンマが作ってくれる南道の食事は、最高においしかった。
種類が豊富な海鮮類に、畑でとってきた新鮮な野菜、そして出来立ての豆腐!朝出来立てホカホカの豆腐で作ったスンドゥブチゲは、世界で一番美味しいと思った。
最後の夜は、同じ布団をかぶってオンマと色んなことを語り合った。
出会って数日とは思えないこのやさしさ。
しかも日本人の私にそこまでしてくれるというこのありがたさ。
涙が出ます。


さてはて、昨日夕方、1週間の旅を終えて帰ってきたのだが
頼りにしていた新村近辺の友人たちは皆事情により
家に泊めてあげられないとのことで、引き払ったはずの下宿のおばちゃんを
拝み倒して2日間だけ空き部屋に居させてもらえることになった。
チムジルバン生活になるかと思ったがなんとかなった・・・
ずうずうしさは我が友、我が武器である。わはは。

韓国での長い放浪の旅もあと一週間で終わろうとしています。
2ヵ月半もいたのに会えなかった人だらけで残念。
でも、今回の旅は本当に新しい人たちや新しい土地との出会いの連続でした。

12月はソウルでぶらぶらしながら良質インディバンドのバンドマンたちに
たくさん出会えたし、1月はイクサン、コチャンのプンムル合宿でいっぱい
太鼓叩いたし、蝟島では船送りの行事をしっかり見たし、
2月は霊光でまた太鼓叩いて先生と語り合い、
なんといっても済州島が最高に楽しかった。
めちゃめちゃいっぱい酒飲みながらはちゃめちゃに楽しい日々をすごした。
そして長山島。以上旅のハイライトでした。

帰る前にコチャンで行事があるので参加してから28日に帰ります。
コチャンはやはり私のなかで、ゆるがない心のふるさと。
旅の最後を締めくくるのがコチャンというのはとても安定感がある。

いつか、こうして韓国でもらった多くの情にお礼をするときがやってくると思う。
まだどうやって返したら良いかよくわからない。
今回の旅で世話になった全てのひとに
ありがとうと叫びたい!あいしてるぜと叫びたい!

さて、問題はこのたびをいかに整理するか、帰ってからが勝負なのであります。
資料、本もドッサリダンボール箱に2箱手に入れてしまったので
端からひっくり返して読まなきゃいけない。

3月、相当忙しくなりそうです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

のうぁ~~~!!そのスンドゥブ食べたい!!
あ、そういえば私前にちえに手紙送ったんだけどもしや届く前にハスクでちゃった・・・?