2009年7月15日水曜日

Spritual Iwate2 意気込み編

「幸せいづる国、いわて」というのが今年のJRの岩手観光PRの
宣伝文句。早池峰や遠野に行った人がよく、座敷わらしがついて
帰ってきたとか、河童を見てから良いことが起こるようになったとか
色々あるけれど、そんなスピリチュアルなイメージの尽きない岩手。
乾いた都会の空気に疲れた現代人はそういったものに惹かれてしまう
ものなのかもしれない。

今回のメインは北上・村崎野で行われた「大乗神楽」の奉納。
大乗神楽は神楽好きのなかでもまだまだレアな存在らしく、資料も
多くないのでせめてもと教育委員会から出ている古い本をコピーして
それを片手に行った。よく予習もしないままに見たのだが、
とても面白かった。とにかく宗教色(仏教色)の濃い神楽で、
不思議な魅力を持っている。うおー、山伏!修験道!という感じ。
地元研究チームの方々、神楽を継承している
方々の努力によって色々な演目を復活させたり変化させながら守っている
様子が伺えた。歴史あるものを保存することの難しさたるや・・・。

大乗神楽に合わせて行ったけれど、
今回の実の目的は8月の調査の下準備でもあった。
地元の研究者の方々や芸能ファンの方々とお話すること、それから
大迫と黒川にも立ち寄って地元の空気を感じることで
なんだか一気にまた岩手が近くなった感じがする。
メールや電話や、本や映像で知るよりもそこへ行って会って話すことが
どれだけ重要か!と再認識。

一応なりとも学問の世界に席を置いていると、
学問が職業であり、つまり義務でも張り切って研究しなきゃならないので、
他の研究者は情報源であって同志であってライバルでもあるわけで。
が、私はどこそこの大学の大先生からアマチュアの郷土芸能ファン、
おっかけの人までがやはり、その人なりの愛があって芸能を追っているので
人としてお付き合いしたいなあと思うのであります。
チャンスがあればお酒でも飲み交わしながら、一緒にご飯を食べたりして
お互いの興味について語り合う。そうやってしか芸能は学べないと
確信している。

しかし目下の最大の問題は、酒の場で話した内容をどうやって記憶(記録)
するかという点。きれいすっぱり忘れてしまうので録音でも
したほうがいいのか?とか酒飲みながらもやっぱりノートはとるべき
なのか?そうすることで100パーセント酒の席の雰囲気を
楽しめないのではないか?というジレンマにたたされている。
あるいは、酒量をコントロールする?
(たいして飲んで無くても忘れるので)それは論外・・・。

それはそうと、
最終日の昨日、盛岡市内で神楽を見ていたときに
スピリチュアル体験をした。というか結構ショックな出来事。
神社の神楽殿の前で奉納が始まるのを待っていると、
私の横にあった棒杭に一匹のクモが歩いている。
よく見ると、背中が人面である。
人面というより、鬼の形相。

キターーーーと思い、カメラを向けて接写しようとすると
なぜか接写に強いはずのNikon クールピクス氏、ピントが
全然合わない。クモは威嚇して触手を振り上げている。
逃げる前に早く撮らなきゃ、と思って一度電源を切ろうとしたら
なんとフリーズ。画面はレンズエラーということで、全く
動かない。レンズが出っ放しの状態で死んでしまいました。
恐るべし、神社のクモの霊力!!!!

深夜に自宅に帰ってきてから図鑑を開いたが、
まだ同定できていない。一体何グモだったんだろう・・・・。
それもだが、カメラの修理代が馬鹿にならない。
その修理代で予備バッテリーやDVテープが買えたのに・・・
二度と出すぎた真似はするまい、と心に決めたのであった。

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